20100321(日

田月仙(チョン・ウォルソン)リサイタル

海峡のアリア PART2


 


よみがえる感動の歌声「海峡のアリア」

全国に感動を呼んだ小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作 田月仙著「海峡のアリア」。
渾身の筆にしたためられた思いを、自身の歌に込めてお届けする特別企画第2弾!
歌姫・田月仙の激動の半生と重なる歌たちが、この日あらたに披露される。

今回の公演は、日本と朝鮮半島の節目の年である2010年、
日本と朝鮮半島の100年を、チョン・ウォルソン自らの歌で綴る
特別企画となっております。


パイプオルガンの奏でる重厚な響きとともに幕が開きます。
どうぞご期待ください。


教会のアリア  Aria di Chiesa 
ストゥラデルラ アヴェマリア  Ave Maria   マスカーニ
オペラ「蝶々夫人」より ある晴れた日に Madama Buttelflyプッチーニ
禁じられた歌  Musica proibita     ガスタルドン
イムジン江  임진강
山河を越えて  고려산천 내 사랑
兄を思う    오빠생각
去りゆく船   떠나가는 배  


パイプオルガン 深野 基 Fukano Hajime
ピアノ 朝岡 真木子 Asaoka Makiko
語り 鳴海 剛 Narumi Go


■主催 CALAF.NET(カラフ・ネット)

■後援 駐日韓国大使館 韓国文化院

■会場 日本大学カザルスホール

■チケット:6000円 5000円

■公演問い合わせ先:email 
電話:03-3366-1229  ファックス03-5338-4702 



日本支配下の朝鮮に思いをはせて
在日2世オペラ歌手・田さん 歌声で歴史振り返る
あす日大カザルスホール


在日コリアン2世のオペラ歌手、田月仙(チョンウォルソン)さんが、韓国併合100年の今年、日本と朝鮮半島の歴史を歌で振り返るリサイタルを21日午後5蕗から千代田区神田駿河台の日大カザルスホールで開く。植民地支配下の朝鮮
に生まれ、幼いころに日本に渡り、苦労した亡者父母へめ思いも込めて歌う。
 リサイタルでは、植民地時代代に故郷を追われた人々の心を歌った曲や、政治的、歴史的な経繹で歌うことを禁じら
れた歌を披露する。全部で14働で解説が付く。
 たとえば「夜明けのうた」。田さんは1998年、東京都の親善大便としてソウルで公演した。当時、韓国では日本の歌への規制があり、童謡は認められたが、「夜明けのうた」は歌謡曲だとして許可されなかった。田さんは歌詞を歌わず「あーあい」とメロディーだけを口にした。
 田さんの家族も、歴史の激動にもまれてきた。父、石萬(ソクマン)さんは昨年末、81歳で亡くなった。戦時中、15歳で日本に渡り、工場で働かされた。亡くなる前、病床では話すことができなかったが、田さんがアリランを耳元で口ずさむと、うめくような声を出して歌ったという。田さんの兄は戦後、帰国事業で北朝鮮に渡り、スパイ罪に問われ収容所
で亡くなっている。
 田さんは「海をはさんだ日本、韓国、北朝鮮」隣国同士の関係をどう築いていったらいいのか。歴史を振り返り未来をみつめつつ、考えてみたい」と語る。
(2010年3月20日 朝日新聞)