■四谷 シモン
1944年東京生まれ。人形作家。
10代前半から人形をつくり始める。
60年代後半は劇団・状況劇場の舞台で女形として活躍。73年に銀座・青木画廊で第1回個展を開く。2000年には人形作家として初めて公立美術館で巡回
展をおこなう。「六本木クロッシング2007:未来への脈動展」(森美術館)に天使の人形などを出展中。創作人形学校「エコール・ド・シモン」主宰。著書
に『四谷シモン前編』(学研)、『人形作家』(講談社現代新書)など。
■金子 國義
1936年埼玉生まれ。画家。
独学で油絵を描きはじめ、66年澁澤龍彦の注文で『O嬢の物語』の挿絵を担当。67年銀座・青木画廊で個展『花咲く乙女たち』を開き、画壇デビュー。絵画
のみならず、装幀、版画、写真の作品を発表し、近年では浴衣のデザインを手がけるなど、幅広く活躍している。おもな画集に「KUNIYOSHI
KANEKO OIL PAINTINGS」(メディアファクトリー)、写真集「Drink Me Eat Me」(平凡社)。
■細江 英公
1933年山形生まれ。写真家。
63年三島由紀夫を被写体とした『薔薇刑』で評価を確立。舞踏家土方巽を撮った『鎌鼬』で69年度芸術選奨文部大臣賞受賞。ほかの写真集に『抱擁』『ガウ
ディの宇宙』『ルナ・ロッサ』『死の灰―細江英公人間写真集』などがある。98年紫綬褒章受章。日本を代表する写真家の一人であり、2003年には英国王
立写真協会150周年記念特別勲章を受章するなど海外でも評価が高い。
■巖谷 國士
1943年東京生まれ。フランス文学者・旅行家。
東京大学文学部卒、同大学院終了。明治学院大学教授。『裸婦の中の裸婦』の連載を引き継ぐなど、澁澤龍彦にあとを託され、『澁澤龍彦全集』の編集や、今年
ひらかれている「澁澤龍彦 幻想美術館」展などの監修にあたる。著書に『シュルレアリスムとは何か』『ヨーロッパの不思議な町』(筑摩書房)、『澁澤龍彦
考』『澁澤龍彦の時空』(河出書房新社)、『封印された星』『澁澤龍彦 幻想美術館』(平凡社)ほか多数。 |