インターネット新聞は社会を変えるか?SEOUL
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韓国で、新興の「新聞」が、急速に普及しています。
名前は「オーマイニュース」。一部の記事には、写真だけでなく動画の映像も付いています。しかも購読料は、無料。実は、インターネットで配信する「21世紀の新聞」です。専任の記者約40人だけでなく、3万5千人にのぼるアマチュアの「市民記者」とも契約。全国からの記事を毎日200本ほど掲載しています。市民記者が執筆するとはいえ、その影響力は「単なるミニコミ」のレベルを越えだしています。大統領選挙や反米市民運動の盛り上がりなど韓国社会に影響を与え、海外からも注目されています。この「新聞」は、2000年にジャーナリストのオ・ヨンホさんが設立しました。高速ネットが普及し、国民の政治的関心が高いという、韓国の特徴が成長を後押ししました。「紙の新聞は、もう不要なのか?」日本でも関心が高まっているインターネットと既存メディアの融合の最新事情を、韓国に取材します。

 
[取材ノート]
オ・ヨンホ社長は、世界のメディアから注目されています。とにかく猛烈に忙しく、私たちの取材中にも何度も世界各国からの取材陣が訪れていました。
多くの市民記者にも取材しましたが、日本人とは違う彼らの発言意欲の高さには驚かされました。単にネット先進国というだけでなく韓国のエネルギッシュな国民性というものも普及に寄与していると実感しました。