在日韓国人のオペラ歌手、田月仙(チョン・ウォルソン)さんが二十五日、ソウル市内の公園で開かれた「地球村まつり」に出演し、日本の童謡「赤とんぼ」と唱歌「浜千鳥」を歌った。
田さんは、東京都とソウル市の友好都市十周年の親善大使として、約二千人の聴衆を前に、韓国歌曲「懐かしい金剛山」などを含め四曲歌った。出演後、「日本のコンサートでは祖国、韓国の歌を歌い、ソウルでは私の故郷である日本の歌の心を伝えることができた」と話した。
ただ、田さんが日韓の新しい時代という意味を込めて、ぜひ歌いたいと希望していた「夜明けの唄(うた)」は、韓国政府が大衆歌謡と判断したため歌えなかった。田さんは「夜明けの唄」を編曲したメロディーを挿入して、歌詞のないボカリーズで歌い、自らの思いを伝えた。