W杯へ歌曲で支援「日本・コリア音楽祭2001海をこえて」−−来月21日 /東京

 ◇「日本・コリア音楽祭2001海をこえて」−−来月21日、カザルスホール

 日本と韓国で歌い継がれる歌曲の魅力を紹介する「日本・コリア音楽祭2001 海をこえて」が6月21日午後7時から、千代田区神田駿河台のカザルスホールで開かれる。世界で活躍するオペラ歌手3人が、サッカーのワールドカップ共同開催の成功への願いを込めて、歌い上げる。

 出演者は、ソプラノの田月仙(チョンウォルソン)さんと、テノールの五十嵐修さん、バリトンの大久保真さん。ピアノは御辺典一さんと小池由紀子さん。

 田さんは98年、韓国のソウルで初めて日本語の歌を熱唱。在日韓国人2世として、日韓両国の曲を歌い続ける。五十嵐さんと大久保さんは今回初めて、ハングルで歌曲に挑戦する。

 演奏されるのは、朝鮮半島の平和を願った「高麗山河わが愛」や、韓国の伝統的な古典「アリラン」、日本の「夏の思い出」など。

 田さんは「韓国の歌曲は情熱的で、普遍的な人間の心を歌っている。歌が持つ力を借りて、両国が少しでも近くなればうれしい」と話す。

 ■写真説明 ソプラノの田月仙さん